【ABテスト事例】たったそれだけでCVR128.36%改善!?見慣れたページに埋もれた改善ポイント
2019年12月12日

サイト改善を長く続けていると、こういった壁にぶつかることはありませんか。

  • 思うような成果がなかなか出ない
  • サイトを毎日見ているが、もう施策が思い浮かばない

これはよくあるお問い合わせの一部ですが、成果を出すには課題を解決することが一番の近道だと思います。

複雑で動的な施策の方が改善率は高いと思われがちですが、設定難易度と改善率は必ずしも比例しません。

簡単な例ではありますが、下記のような視点で再度自社サイトやランディングページを見返してみましょう。

  1. コンバージョン導線は明確か
  2. サービスの特徴をわかりやすく伝えられているか
  3. トンマナは合っているか
  4. 離脱要素はないか
  5. 緊急性はあるか

これだけでは課題が見つけられないということでしたら、競合他社のページも上記視点でチェックし、自社サイトと比較してみましょう。
そうすると、見慣れたページでの課題が少しずつ見え始め、大きな改善ができるかもしれません。

さて、ここからは上記に述べたような視点でランディングページを見直し課題を抽出、ABテストを実施してCVRが大幅に改善した成功事例をご紹介します。

目次

A/Bテスト改善を行った背景
└訴求文言の見せ方に改善点あり!
 施策内容
 └見せ方を変更した複数パターンで比較
 結果
 └申込率128.36%の改善に成功
 考察
 └ファーストビュー周囲でサービスの特徴をわかりやすく伝えることが大切です!
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A/Bテスト改善を行った背景

今回ご紹介するのは、とあるサブスクリプション型動画配信サービスのスマホ用ランディングページでの事例です。

業種:サブスクリプション型動画配信サービス
サイトの形式:ランディングページ(WEBサイトなし)
KGI:無料トライアル申込
検証期間:15日間
結果:勝ち(KGI改善率128.36%、統計的有意差97%)

<課題>

  • ファーストビューにサービス特徴である訴求文言がいくつか記載されているが、長文な上にメリハリがない
  • 言い回しがわかりにくい

<仮説>

訴求文言に強弱(メリハリ)をつけ、言い回しを変えることで、サービスの特徴をわかりやすく伝え、CVRを改善できるのではないか。


施策内容

  • 訴求文言のフォントカラーに強調色を使用
  • テキストを並び替え

▼ ▽ ▼

テストパターン1    テストパターン2    テストパターン3
    


結果

テストパターン3 勝ち(KGI改善率128.36%、統計的有意差97%)


考察


施策からの気付き

・どのテストパターンにおいてもエンゲージメント(≒反応率)やスクロール率が上昇
 ユーザーの興味を引きつけることができた。

ゴール計測からの気付き

滞在時間スクロール率計測により、ランディングページに流入するユーザーの多くが、ファーストビュー周囲で離脱または遷移してしまっていることがわかった。

つまり、ファーストビュー周囲でいかにわかりやすくサービスの特徴を伝え、興味を持ってもらいページを読み込んでもらうかが重要ということがわかった。


以上、とてもシンプル且つスピーディーに、そしてしっかりと成果が出た事例のご紹介でした。

「たったそれだけでそんなにCVR改善されたの!?」って感じませんか。
正直なところ、弊社もここまで改善するとは思いませんでした。
しかし、冒頭でもお伝えした通り、複雑な設定が必ずしも改善率アップに紐づくとは限らないのです
毎日見ているWEBサイトやランディングページだからこそ、見慣れてしまい、このような改善ポイントを見落としてしまっているかもしれません。

ABテストと聞くと「難しそう」「リソース不足でABテストをしている余裕がない」という企業様も多いとは思いますが、まずは簡単な検証からでもCROを始めてみませんか。
「成果が出ない」「統計的有意差が全く出ない、引き分け」ということも一つの「結果」です。
その結果から次の仮説を立て、ABテストを継続的に実施していくことこそが、実はCRO、LPOへの最短の近道だと思います。


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