【ABテスト事例】レスポンシブサイトの罠~Vol.2 その情報の見せ方は最適ですか?~
2020年9月4日

こちらの事例は前回の事例の続きとなります。
前回の事例はこちら「【ABテスト事例】レスポンシブサイトの罠~Vol.1 見えにくかった情報をさらに見えにくくしてしまった~

前回の事例では、レスポンシブページのプラン表をスマホページに最適化しようとした結果、
見せるべき情報を隠してしまい、かえって失敗してしまった事例をお伝えしました。

その結果を元に、
スライドで見せていた情報を別の見せ方にすることで、プランの比較がしやすくなり、CVRが改善されるのではないか
という仮説を考えました。

今回ご紹介するのは、前回の負け施策の考察を基に行ったフォロー施策で大幅な改善に繋げることができた事例です。

目次

A/Bテスト改善を行った背景
└前回の結果から、比較表なのに比較がしにくくなってしまったことが判明
 施策内容
 └仮説が合っていることを確認するために、あえて仮説と違うパターンパターンも作成して検証
 結果
 └テストパターンの勝利!
 考察
 └仮説と違うパターンが大敗したことで、仮説が正しかったことがわかった
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A/Bテスト改善を行った背景

<課題>

レスポンシブサイトでPC用のプラン比較表画像をスマホでも採用しているが、
比較表の情報量が多く、テキストも小さいため見にくい。

前回のテスト結果の考察

前回はプラン比較表をスライドして見れるようにした結果、比較表のタップ率は4倍の約60%になったが、KGIは改善しなかった
比較表をタップして能動的に見ようとしない限り、他のプラン情報を見ることができず、つまりプラン比較がしにくい状態にしてしまったことが考えられた。
 

<仮説>

プラン表の見せ方を変えることで、プランの比較がしやすくなり、CVRが改善されるのではないか。

また、前回の「比較のための情報を隠してしまったことが問題だった」という考えの検証として、タブでプラン表示内容を切り替えられるパターンでも検証。
テストパターン2

施策内容

テストパターン1
・コーディングにより比較表をばらして縦並びにし、各プランのCTAボタン下にアンカーリンクを付けて各プランの表に飛べるようにする

テストパターン2
・各プランをタブで切り替えられるようにする(選択されているプラン以外は隠れている状態)


元のパターン         パターン1          パターン2

結果

テストパターン1 勝ち(KGI改善率138.46%、統計的有意差92%)
テストパターン2は負けが明らかだったため途中で停止

考察

前回検証で良くないであろうと判断した「比較のための情報を隠すこと」をテストパターン2で敢えて再検証しました。
テストパターン2のタブで見せる方法は、見た目的に情報がまとまって綺麗で使いやすいと思われたものの、結果は負けとなりました。
このことから、やはり「比較のための情報を隠してしまったこと」が前回の敗因であるということが実証できました。

また、勝ちパターンのテストパターン1(縦並び)では、スクロールを手間と感じるユーザーもいることを想定し、各プラン下にアンカーリンクを付けて興味のあるプラン表に飛べるようにしていました。
しかし、そのリンクをタップしてCVしたユーザー数はわずか一桁台でした。
多くのユーザーは、アンカーリンクを使用せずにスクロールで比較をし、CVをしていたのです。
この結果から、ユーザーは比較のためのスクロールを手間とは感じないことがわかりました。

以上、前回の負け事例の考察をしっかりと活かした改善事例でした。

このように、株式会社SHIFTでは勝敗だけ終わらず、細かい分析や施策の立案、実装を連続的に実施、PDCAサイクルをしっかり回していくコンサルティングサービスも提供しております。
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